究極ウンチ地獄絵図

逃げ場なし

【女神転生外伝 新約ラストバイブルⅡ 始まりの福音】令和に殴りこむ情動【プレイ感想】

昨今では災害や医療などの産業ロボットをまるでゲームのコントローラーの様に操作するらしい。

タイミング・位置取り・コマンド入力・相性等々。物は違えどアクションゲームの操作も器用さはもちろん神経と精神力を必要とする緻密な作業と言える。

そんな緻密な作業でも好きなゲームなら疲れないというのは噓。もれなく嘘だ。
重ねた年月に嘘はない。私は体も心もすっかりオジサンそのもの。

枕もぬいぐるみからも知らないおじさんの臭いがする、部屋には謎の陰毛が転がってる、脇から獣臭が臭い立つ、ちんちんが臭い、年がら年中換毛期、コーヒーの飲みすぎで口が臭い、胃が痛い、将来の不安からくる浅い睡眠。明日が怖い。「これら全て秘密結社フリー・男根(メンコン)の仕業です」と責任転嫁を宣う。

一つでもピンときたらあなたはおじさんです。

しかしそんなおじさんが気になる新作はオープンワールドアクションRPGが多い…加えて最近プレイしたゲームは、

FE風花雪月無双ルナ攻略、風花雪月のハードハイロー、5週目ELDEN RING、ゼノブレイド3やライザのアトリエ、横スクアクションENDER LILES……

あかん疲れた!(宮川大輔)

だぁばぶぅ、うきゃっきゃっ!!きーちゃんもっとぼたんゆっくりオシュげえむあしょびチャイ!!

と幼児退行していた僕のもとに飛び込んできたのは14年前の衝撃(ザンマ)だった。

 

女神転生外伝 新約ラストバイブルⅡ 始まりの福音  

 

 

「このゲーム面白いぞ」

それは信頼のおける筋からのタレコミ。俺のいきり立ったBWH-755382(switchの名前)は涎を垂らしながらそいつを落としたわけだ。

ファック!! 開始10分でこいつがハードでクレイジーなゲームだってことはわかったぜ!

 

ということでをクリアしました。

クリア時間は25時間となっておりますが、「セーブを忘れて全滅」を5回は経験したのでそれがなければクリアまでは20時間ぐらいになるかなと思います。

 

ここで私のメガテン歴を一つ。

ゆるゲーマーなので俗にいうメガテンシリーズはゲームボーイから出ていたデビルチルドレン黒・白そしてアドバンスの闇しかプレイしておりません。

そしてどれも最後までやってないんじゃないかな……という記憶の曖昧さ。

最近になって流行に乗る形で真・女神転生5をプレイ。

目を白黒させながらハードをクリアしたというのが私のメガテン歴になります。

浅~

 

というのも学生時代、周りでメガテンの話題ってなかなか……というかゲーム自体僕の周りではあんまりホットな話題じゃなかったんですよね。周りで流行ってたのは公園野球と乱闘だったので。と言うより身の丈を話せる周りがいなかったというのもありますが

イムリーにこのシリーズを触れなかったのは少し残念な気持ちになってしまいますが、今遊べてとても嬉しいです

 

閑話休題ラストバイブルのお話へ

 

おっきした

女神転生外伝 新約ラストバイブルⅡ 始まりの福音

諸説明

当タイトルは2008年の8月にガラケー用のアプリとしてリリース。

私がちょうど大学の時分ですね。エムブレムのDSリメイクやドラゴンボールRPGシレン3やタイころ等、高校以上の自由度にかまけて新作タイトルにばんばん手を出していたような気がします。

しかし携帯は持ってなかったので、当時ラストバイブルを知っていてもプレイまではたどり着かなかったっぽいな……

 

現代社会とりわけ東京が主舞台である女神転生がファンタジーの世界に殴り込み! といった触れ込みがあるらしく、確かにシリーズを追ってた人からすればこの時点でかなり衝撃受けそう。

 

いや、それにしてもほんまにこの時期に発表されたゲームか?
というのもこのゲーム、途中からRPGの難易度、とりわけボス攻略難易度が爆上がりします。

当時の家庭用ゲームってファミリー層の拡充や年齢層の幅を広げる意味合いで、手軽に遊べるというイメージが結構あった(もちろん難易度選択で自らに高難易度を課すことさえなければ)ですが……

自身の知見の浅さを知るばかりですね。

 

こんなんばっか

 

システム

伝家の宝刀の会話によって悪魔を仲魔にできるシステムは健在。

悪魔はレベルアップではなく金払って強化するというスタイル。

潜在レベルという上限はあるものの自由にパラメーターを伸ばせるのはとても楽しかった。

「お前はマリンカリン役!知力と最低限耐久あればいいから!!MP尽きたら死んでヨシ!」

「素殴りツヨツヨドラゴン君できちゃった♡ ん~通り悪いな、クビ!」

などやりたい放題である。

悪魔を生き物というよりも道具に近い性質で扱っている感がしないでもないんですが、成長にも劣らない愛着湧く仕組みでしたね。

そうそう、悪魔たちは装備はできませんがアクセサリー(耐性やステ強化、特殊アビリティを付与できる)は一つ装備できるんですよ。これ序盤気が付かなくて後悔しました…

これのおかげでベンチウォーマーだった仲魔でもパーティに加えるだけで特になるような仕組みも作れますし、カスタマイズ要素抜群なところがゲームとしてとても楽しかったです

もちろん途中から悪魔合体もガンガンできます。初心者の私としてはどれとどれを組み合わせればいいのかわからないので、とりあえず片っ端から捕まえた仲魔を図鑑埋め目当てで合体してました。

オッッ♡イミテーション♡♡(突発ランダム合体! 確変!!)ケツァルコアトル♡♡♡♡♡♡真・女神転生5では大変お世話になりました!

みたいなことがガンガン起きて嬉しいランダム要素もしっかりあります。

 

パーティー枠が少なかったりエンカ率高かったりするところはまあご愛嬌ですね。(そもそも当時の携帯でここまで遊べるものとは夢にも思わなかった)

それにエンカに関してはリエンズ、ガイアリエンズというエンカ率を下げる措置魔法がありますし、個人的には文句なしですね。

 

バトル回り

先でも書いたんですけどかな~り手ごわいゲーム。道中でも全体状態異常で全滅を何度も経験しました。力で押し負けるというよりは搦め手で行動不能…みたいなのが多いでしたね。

 

とか言ってましたら、

オン アルフェ

 

ぜんたいに 2890のダメージ!! ぜんめつ した…

 

負けイベントか? あセーブ忘れてりゅ……

 

となるボス戦が中盤以降めちゃ増えます。私はこれで3日ほどゲームから離れてしまいました。

図鑑埋めることで手に入るワンド(アイテムとして使う状態異常付与武器)を上手く使いながら立ち回る必要がある

ということを知らなければ正直リタイア必至の難易度ですね……しかしそれを加味してもなおかなり骨太のゲームバランスでしたッス。

教えてくれたとあるゲーム貴族に感謝……。

 

シナリオ面

終末色の濃い世界で生きる人たちの美醜入り混じる営みが、精彩に富むテキストラインによって描かれています。

キャラクターのセリフや掛け合いは、不意に胸を打つものがあったり、思わず破顔してしまうものまで。本当にシリアス・ダークの雰囲気からコミカル・ハッピーハッピーなものまで、幅広くそれでいて良質。

これほどパワーのあるテキストを満喫できるのは本当に幸せですね。赫々たる評判の良さも納得できるというものです。

そして肝心のストーリーですが…………。息を吞む完成度でした。

最初に目標が掲げられ、そこから明らかになっていく真実、そして転回する世界観、ボリューム自体はそんなにないはずなのにゲームの難易度も合わさり大作タイトルのプレイ感にも負けず劣らずのインパクトがありました。

 

・狂王カイン編

・魔獣王争奪編

・月編

と、私見ではございますがストーリーを三幕に分けて簡潔に感想を。

狂王カイン編  

忌憚なくぶちこまれた時代感覚のずれた即惨殺!!

おにーにおっきして! という可愛らしい妹のお目覚めの挨拶からいつの間にかおにーにのおにーにはおのーのになっていて、しかしながら敵に怒気おっきしてしまい……と怒涛&辛すぎる鬱展開。

「なめるなっ メスブタァッ!」と謎悪魔にボボパンッ!された妹と家族。妹の笛を盗みあらゆる土地で「きらきら星」を吹きながら人を殺す謎悪魔。

ここから、すべての元凶であるとされている狂王カインを打ち倒すべく主人公の世直しの物語はスタートします。

いや重すぎんだろ……。

特に悪魔が妹を食ってきらきら星を奏でるシーン。きらきら星で鳥肌立ったの初めてだわwってぐらい静寂と音楽との間がよく演出にも光るものを感じました。

ここから様々な人間との出会いを経て狂王カインまで至るのですが……

 



 

魔獣王争奪戦  

 

「なんだー貴様ー!」「うわーっ」

はい。なんやかんやで、人間を家畜以下にしか見ていないサタン君とルシファー君が爆誕しました。

終わりかよ……

誰でも知ってるレベルの超有名ラスボス級悪魔がところ違えど同時に生まれた?

終わりかよ……(2度目)

もうだめだ、そんな時僕たちを支えた強い輝き。

 

  

 

そう、序盤に主人公たちの成長を見守りながら狂王カインの右腕として立ちはだかった強敵アインです。

この星ホルスで一番「マン・ペンライ」が似合う漢。

いやあアインのキャラクターがめっちゃいいんですよね。熱血漢で正義漢。伊達男なんだけど子煩悩のような可愛い一面も見せる。

なにより世界と人民を救うため、迷いながら正義とも悪ともつかぬ道を進み続ける決断を下すそのリーダーシップに胸が熱くなります。

ここらへんはマジでアインの独壇場のようなシナリオなんですけど、ここはストーリー的にもかなり急展開からの真相究明みたいな超怒涛の山場の連続でアインに注目が狂言回しの役でうまいことプレイヤーを置いてけぼりにしないところがこれまた上手いですね~~~~~(声デカ)

 

肝心のゲームとしても熱い部分です。

なんてったって仲間が離脱する上に上記のサタン君とルシファー君との戦闘がありますからね。

嘘でしょ…サイレンススズカコレハセーフティーチ○コ!!

それとこの星ガイアの割と終わりな現状をありありと見せつけられるのでなかなかショッキングな脚本してます。

そうして道中ちょくちょく遭遇していた主人公の怨敵笛吹きの悪魔をようやく討伐するのですが……

 

 

月編  

なんと笛吹きは悪魔ではなく人だったんですね。これにはアインも手が出せないから処刑という形で措置をとることに。

すると……

デビル・ファクトリーの門を開けろ!完全なる悪魔の誕生だっ

いよいよこの世の地獄絵図が見られるククククク…

 

なんと倒したはずのサタンとルシファーが悪魔合体(これまで幾度となく自分たちが使ってきたシステムが敵に使われてるので絶望感半端なかったです)してメタトロン

さらに笛吹き男は意味深散歩女神と悪魔合体(これまで幾度となく自分たちが使ってきたシステムが敵に使われてるので絶望感半端なかったです)して魔獣王になります

終わりかよ……(3度目)

むっぱー!!(断末魔)

月を落とすという方法で世界を、生きとし生ける全ての者を殺すと宣言。

惑星ホルスの未来は……俺たちに託された。

 

というのが最後の月編になります。

ゲームとしては

・仲間が離脱します。禁断の仲間離脱2度打ち。

・序盤の大陸に戻りアイテム集め

・ワールドマップを高速移動できる飛空艇

とゲーマーならラストを感じずにはいられない怒涛の展開が続きます。

 

ここまでくると道中でゲームオーバーになることはほぼなくなっており、破格に強いボスをいかにして倒すか、ボス戦で役割が持てる悪魔を探すみたいなことを考えながら先を急ぐ感じになりますね。

 

シナリオとしてもかなりよくて

勝てなかった敵との再戦や、考えさせられる問いかけ、メリハリの利いたテンポのいい掛け合いなど本当に最後までたっぷりと堪能できる出来。

特にラスボス手前に地獄というダンジョンがあるのですが、そこで生老病死愛別離苦等の苦しみを問いかけられます。(ちなみにこの地獄、風景はテクスチャのおかしさはあるもののこれまで主人公が立ち寄った城や村がモチーフになってます。にくい演出~)

ここまでくれば、どれだけのはなたれ小僧でも「この歩みの重さは人生の重さではないのか」とその重く辛い展開に悟りを開きそうになること請け合い。

ラスボスが主人公ひいてはプレイヤーに何を問いたいかということがダンジョンというシステムを通じて分かる非常にゲームらしい問答だと思いました。

 

ガチで涙腺に来てむせた

さて長々と読みづらい文章を読んでいただき本当にありがとうございます。

大筋には触れましたが、これを見たからと言って当ゲームのストーリーの面白さが欠けるということは万に一つもないので是非プレイしていただきたいです。

 

それでは私は新作ポケモンのナンジャモでジャモニーにしてきます!皆様もよいジャモニーライフを!!!