救国のスネジンカが先日8月27日にsteamにて発売されているが、訓練されたゲームミジンコどもは既にインスコしていることだろう。それともハチャウマだろうか。孫悟空だろうか、聖剣伝説だろうかはたまたごーへるごーだろうか、まあなんでもいい。
今から書く記事は……そう、まだ救国のスネジンカを知らない……つまり前作『溶鉄のマルフーシャ』もプレイしていない怠け者─側面的には幸福者でもある─が一時間で救国のスネジンカをプレイできるスタートラインへ立たせるための物である。
おまえは救国のスネジンカをする前に前作溶鉄のマルフーシャをしなければならない。
卵が先か鶏が先かとジレンマを訴えた問題があるが、ことこの2タイトルに限っては溶鉄のマルフーシャが有無を言わさず先である。
スネジンカとはマルフーシャの妹の名だ。
妹の幼きスネジンカがなぜ救国を謳われているのか、そしてその姉マルフーシャはそこにどう繋がり、そして『溶鉄』とは何を指すのか?
このあたりのストーリーを、流れに沿ってパーフェクトに楽しむ。そのためには前作を、それもトゥルーエンドを見る必要があるだろう。
これは例えこのゲームの制作者hinyari9氏
が「救国のスネジンカからやってもいいよ」と言ったとしても究極ウンチ地獄絵図が許すことができない鉄の掟。
この掟を課しているからこそ、私は溶鉄のマルフーシャクリアのため、”生“の情報をおまえに伝えようと思う。
今から教える生の情報とはウィッキやうんたらゲームズが教える大衆化された文章ではなく戦場で培ったバーリトゥード(何でもあり)。
最後に、おまえが背負うコストを教える。
steam価格は前作マルフーシャ、スネジンカ共に¥790。しめて¥1580。
そしてマルフーシャストーリークリアに要する時間はおおよそ1時間だ。
これが救国のスネジンカをプレイするにあたり用意する初期投資だが、これを支払った時、おまえは日本の社会で己が内に隠してきた殺意とスリルを感じているはずだ。
おまえは壁の前に立つ
これがマルフーシャの基本画面だ。陰鬱な雲、無機質な壁、わずかに照らされる行燈……全てがドット絵である。この恐ろしい描き込み具合にうっとりとしてしまうのは分かるがここは戦場だ。目を覚ませ。
機械のような敵兵がおまえの後ろにある町の外壁を壊そうとやってくるので撃滅する、シンプルなタワーディフェンスだ。操作はマウスで照準を定め、左クリックで引き金を引く。AとDで前後に移動とこの上なくシンプルなシューティングとなっている。
しかし難しく考えなくていい。マウスで合わせる照準は銃口の向きだけ。おまえは殺意に指向性を与えるだけでいいのだ。
1ウェーブが終われば国から金が支払われ、ステータスや武器をグレードアップ、仲間の雇用等を行える3枚のカードから1つを選びまた戦場へ赴く。
これを百日間繰り返すことでお前はトゥルーへとたどり着ける。
溶鉄のマルフーシャはこういったランダム要素とシンプルなタワーディフェンスアクションの掛け合わせが魅力のリプレイ性の高い悪魔のじみたゲームである。
では早速情報を教えよう。
二本目の柱で鉄壁を騙れ
これははっきり言ってバグ技だ。しかし戦場ではそんなインチキさえも武器になる。早速やり方を教える。
機械兵はある程度壁に近づくと弾丸を撃ってダメージを与えてくるのだが、この銃口がぎりぎり画角に入る位置にマルフーシャを配置する。
するとなんと壁へのダメージが無効化される。そしてこの位置というのが壁から数えて二本目の柱の下だ。
このインチキを使うことで、弾丸攻撃をする歩兵や飛行兵を無視することができる。弾丸攻撃をする敵機は大量に出てくることが多いので、これらを無視できるというだけでも非常に有用な手だ。しかしその代わりマルフーシャの移動が封じられることは頭に置いておかなければならない。もし動いてしまったらあれよあれよと壁が崩壊する。
しかしこの鉄壁バグは爆発系の攻撃は例外だし、壁と接地して攻撃するカエルには対応できない。さらに言うなら仲間は出現した敵から順に攻撃を行うため鉄壁バグ中は弾丸攻撃を行ってる敵から順次倒していくことになるので仲間が一人役立たずになる。
このようにそれ相応のデメリットもある、鉄壁バグは無敵ではない。あくまでも、弾丸攻撃をいったん無視して他を攻撃する時にのみ使える有効手と考えてもらいたい。
ショットガンと軽機関銃は玄人の武器 新人は手を出すな
ショットガンと軽機関銃はリロードの隙がアホ大きすぎる。
リロード中に爆撃され終了なんて失敗が何度もあった。この二つはステータスが仕上がっていない序盤ではお勧めできない。しかしながらどちらも上位互換である『上級』は強いのでそちらは選んでも問題はない。
さてでは少ない賃金でどの武器を選ぶか、という問題だが黙って『サブマシンガン』を手に取れ。
先ほど紹介した鉄壁バグを使えば弾丸攻撃をしてくる歩兵と飛行兵を無視してバグで防げない爆撃してくる敵機に専念できる。
特に頻出する小型爆撃機は一撃で撃破できるので、一発一発の威力よりも絶え間なく弾幕を張れるサブマシンガンはバグとの併用する武器として最適解である。
足りない火力はステータスで補っていけばいけばそのうち耐久力のある大型の敵機にも通用する。
次点で『アサルトライフル』。これは本当に癖がなく使いやすい。全ての役割を卒なくこなしてくれる。
そして『スナイパーライフル』だが仲間がいる場合でのみピックするようにしよう。マルフーシャ一人でスナイパーライフルを持つと大量の敵には対応できないからだ。
ただスナイパーライフル自体は単発ながら高火力なので、中型~大型に絶大な効果を誇る。仲間、もしくはマルフーシャどちらかがサブマシンガン、どちらかがスナイパーライフルだと攻防共に強く出られる。
おまえは強く早くあれ
最後に優先して上げるステータスとサブウェポンに触れておこう。
ステータスを上げる方法は二つ。一つは武器と同じように一日の終わりに現れるカード。その中でも攻撃力と速射力は恩恵を感じやすいステータスである。積極的にこの二つをあげていこう。
そしてもう一つは宿舎だ。
配給機ではランダムに、冷蔵庫ではマガジン容量をそしてシャワーでは集弾性とリロード速度を上げられる。
配給機には攻撃と速射が上がるアタリもあれば効果なしのハズレもある。個人的にはピーキーさからこの施設利用が一番心が躍る。しかしながら攻略の事を考えると単純にDPSが上がる冷蔵庫は利用の最有力候補だ。
そして最後にシャワー。サブマシンガンやショットガンに強い恩恵がある集弾性が上がるのとリロードの速度が上がる。個人的なおすすめはシャワーだ。
おすすめは、シャワーだ。
そしてサブウェポンだが、使えないものはない。
バリケードは設置すれば日を跨ぎ前線を押し上げる動きができるし、タレットは設置すればそれ自体が障害物として敵機の進行を邪魔してくれる副次的な効果もある。
『~ショット』系の撃ち切り武器はどれも強力。主に大型・ボス機体の破壊や波状攻撃の制圧に絶大な効力を発揮する。
おすすめはバズソーショット。回転鋸を数秒間前方に展開するという暴力的な見た目の武器であり、小型の殲滅はもちろん、当て続けることで大型の破壊にも効果的だ。
さてこれで溶鉄のマルフーシャの情報は以上となる。
これらはマルフーシャを攻略する上で有効ではあるが、必要ではない。自身の腕で戦場を渡り歩けるようになったと確信したのならこんなウンチ野郎の紹介したバグに頼る必要はない。
そしてこれはマルフーシャの記事ではなくスネジンカの紹介をしようとして立ち上げた記事である。
スネジンカはマルフーシャの面白さを拡張したかのような面白さに溢れている。マルフーシャのシンプルでハイテンポな操作感をそのまま引き継ぎ、細かな調整と豊富な追加要素の導入、それでいて分かりやすいルート選択がある。
マルフーシャをクリアしたおまえならきっとスネジンカの進化の有り様、そしてその力強さを肌で感じることができるだろう。
前作をプレイした方がいいか迷ったら、プレイしろ。