弱負(マゾ)れ、不屈の紋章士(エンブレム)！！
日がな一日『ファイアーエムブレムエンゲージ』をプレイしております。ハークラで現在誰一人欠けることなく１８章。何章まであるのかはわからんが、中盤過ぎたぐらいのにおひは漂い始めてるくさっ。
さて、「ストーリーが緩すぎる」「鎖骨がエッチ」「アンナさんじゅういっさい」「やっぴー」など中々言われ放題な今作ですが、個人的にはプレイ損はないシミュレーションRPGだと感じております。
超個人的評価だと
ストーリー ：★★☆☆☆
戦闘 ：★★★★☆
育成・キャラ：★★★☆☆
こんな感じ
物語としては、『邪竜復活に際し化け物が現れるようになった世界で
１０００年ぶりに目覚めた神竜たる主人公が世界を治めるべく指輪集めの旅に出る』
という分かりやすくライトなストーリー。
これまでのエムブレムシリーズの潮流的にも非常にとっつきやすく好きな部類。
で、肝心のバトル面は今までにない派手な数字のやり取りがあり、強化された相性システムでよりシミュレーション面にやりごたえが出ています。
今作目玉の『指輪』は歴代シリーズの主人公を呼び出して特殊能力を使用できるというもの。
遠くから背後にワープして高威力魔法を撃ったり、反撃無効の五連撃でしばいたり、相手の武器相性を見て後出し有利を取れたりともうめちゃくちゃ
こっちが使ってると清々しいものですが敵に使われると「反則！没収！ウキキッキャ」とチンパンジーになる代物なのでその破格っぷりは敵の手にある時にこそ分かるかもしれない。
しかしながらそんな指輪がゲームシステムとして逸脱しないほどのマップ・敵構成になっていて、いくら強いと言っても囲まれれば簡単にお陀仏。
切り方や切るタイミングが重要になってくるという面白い難易度で、特に遭遇戦は思わず唸ってしまうシーンがあること間違いなし。
また今作には有利属性で相手を攻撃すると相手は反撃できないという仕様があり、これまでよりも有利不利が明確になりました。
不利対面ではうまく活躍できないので、ワンマンプレイは難しくなったように思います。特に今作は主人公のステータスがへたりやすい印象なので
その分、常にプレッシャーをかけ続けるための編成には結構工夫を要しますし、部隊の分散方法・配置にも頭を悩ますので一手の重みがより出ていると思います。
戦闘準備段階と戦闘中の両面でシミュレーション性を確かに感じました。
エムブレムシリーズは、プレイヤーが特定のキャラに愛着をもち、入れ込んで使う。
物語の中でそのキャラのセリフ数が少なくとも、出撃した数がプレイヤーオリジナルの物語になっていく。
だからこそ、ゲーム性はもちろんだけれど愛着を持てるようなキャラクターがいるか
いないかというのも重要だと思っています。
ご安心ください
ベクトル違いの変態が揃っております。
前述したとおり、物語全体の雰囲気がライトなので登場人物たちの性格や趣味嗜好も
今風というか俗物的なのが少し気になるところではあるんですけど、
それぞれキャラクターは立っているように思います。
キャラクターのビジュアルは全体的にポップで、戦争してるとは思えない風体ですが、慣れます。多分。
顔立ちが整いすぎていて嫌味なところがなく人間臭くない。
後ろめたい過去や葛藤は見え隠れするけど最後は善性に落ち着く雰囲気にむず痒い潔白さがある、等々思うところは多々あれど特段悪目立ちするような会話やキャラクターはいなかったように思います。
逆に言うとキャラクター性や人間関係についてそれほど深く掘り下げがなかったのは悪い点かな。
身につまされる話などがあってもよかったのではないかな、と思ってました。
今作では上級職やクラスチェンジの際に必要な素質やスキルは、指輪に宿る紋章士から獲得できます。
クラスチェンジ後は目に見えて必要EXPが多くなるけれど、素質さえそろっていれば転職は気軽。
またスキル継承にはSPが必要だけれどパッシブスキルからアクティブスキルまで様々なスキルが揃い踏み。キャラ一人一人に運用方法を与えて自分だけのキャラを育成できる。
シリーズらしい王道活劇ストーリーと斬新かつ美しいビジュアルの３Dモデリング、
そしてシンプルかつ強調して表現されたバトルシステムと歴代の主人公が終結する
紋章士の力強いコンセプト。
風花雪月というスマッシュヒットしたタイトルの後の作品ということで、のしかかる
プレッシャーは相当のものだと思いますが、私としてはまた一つ好きなゲームが
増えたことに喜びを感じています。
先日のニンテンドーダイレクトにてDLCも発表されたので、これからの盛り上がりにも期待したいです。
