アイオニオンからこんにちは。コロニーオワタの軍務長きんつばです。
一個前の記事のタイトルが地獄なので書きまくって過去のものとするぞ!!
さて、真に真のゲーム・ソルジャーである諸兄であれば一度は耳にしたことがあるであろうタイトル、ゼノブレイドの新作が、
ゼノブレイド3が先日発売された。
もう1ヶ月以上経ってるの?
あはあはあは(誤魔化し)
ということでゼノブレイド3ハードモードのプレイ感想を書いていくよ。
ネタバレはなしだ。(「ネタバレはなしだ」って「ネタバレ話だ」と「ネタバレは無しだ」と相反する二つのミームを含んでいるね)
うおっ
◆◆シナリオ面◆◆
二つの国がドンパチやってるオワてる世界、アイオニオン。
そんな世界で、戦うために生まれ、生きるために戦い、その上10年を寿命とする兵士たち。ケヴェス国の兵士ノア・ランツ・ユーニの三人は、ある任務にて敵対するアグヌス国の兵士ミオ・セナ・タイオンと運命的な邂逅を果たす。というのが今作のイントロ。
上記からわかる通り、結構シビアでシリアスな世界観。
主人公たちの言動は元気で若々しいので物語全体の雰囲気は明るいんですが、寿命のタイムリミットや味方から裏切り者と言われ殺されかける展開などストーリー内容は比較的暗め。
かと思いきや前作ゼノブレイド2で発揮した軽妙なキャラトークやコミカルさはサブクエストや道中の会話などで遺憾なく表現されている。悲劇的な本筋とそれを包括するコミカルさが軽快に物語を進めていくので、シナリオ自体はライトな感覚で楽しめるんじゃないかな。
不透明で理不尽な世界にありながらも若者らしさを損なわない爽やかで前向きな物語であると感じる。
全編を通しゼノブレイドシリーズに通ずる「異なる種族・立場・思い・時間を乗り越えて一つの未来を結実させる」という観念はしっかり息づいており、さらに実社会で見聞きするような問題にもフォーカスを当てたり、シリーズの区切りのタイトルという意味で『もう一歩踏み込んだ視点』も入っていたかのように思う。
ただムービーの数は多いとは言わないが、「一時間だけ!先っちょだけ!!」と平日の夜にswitchを起動しムービーを観て終わった日が何日かあった。とだけは言っておく。
またサイドストーリーというキャラクターの掘り下げをするクエストは、「急ぎ足だな」と思うところが多く全体的に薄い印象がある。特にお助けキャラであるヒーローのサイドストーリーは首をひねってしまうものもあったのでDLCで追加されるとうれしいな。
◆◆バトル・システム面◆◆
シリーズの集大成といえる出来。
まずゼノブレイドシリーズのバトルの面白さを軽くまとめると
- 情報量の多い戦闘画面。ごちゃごちゃ感を楽しむ
- ロール(役割)と位置取りが重要なアクティブタイムバトル
- 崩し→転倒→ライジングor気絶 と繋がるコンボとチェインアタックの爽快感
- マップ移動からシームレスに移動するバトルシステム。敵から一定範囲離れれば離脱でき、敗北しても暗転後近くのランドマークから再出発。トライ&エラーのストレスを感じさせない仕組みがある。
といった感じだろうか。今作ゼノブレイド3はその全てが力強く表現されている。
これは戦闘画面なのだが、ダメージ数値、アクション表示、ステータス、アーツ表示そして敵と主人公の画角への入り具合。
煩雑としているようだが決して不快感や見づらさはない。現れては消える数値や単語、絶え間なく増減するHPゲージなどをリアルタイムで変わっていく戦況を心地よく楽しめる。
一画面に映る情報を読み取り戦況を読む楽しさ、この部分はシリーズ最高に近い戦闘に仕上がっている。
参戦するキャラ数はヒーローを入れて全7人。システム違いがあるとはいえ、戦闘に参加する人数は前作の倍である。
戦闘中に操作キャラ変更ができて操作の充実感や幅の広さも格段に上がっており、割とガチャガチャボタンを押してキャラクターを動かせるところに「ゲームしてるな」という感覚があって個人的には満足。
今作はそこにインタリンクという「バディと合体して真の男になる」というシステムが加えられ、大味な戦いっぷりを繰り広げることができるようになった。
またキャラAIもかなり賢いのかコンボアーツ(技)をほぼかぶせ気味に繋げてくれるところも高評価。レベル差が4程度上であればオート戦闘も安心して任せられる。
特に面白いと思ったのはクラスシステム。取得さえしてしまえば全キャラが全クラス使える(服装が変わるのでそれを楽しむ要素もあり)。
クラスランクを上げればスキル・アーツが獲得でき他のクラスと組み合わせて使うことができるので技の組み合わせが多種多様。装備のアクセサリーと合わせて奥深いカスタマイズ要素となっている。
オープンワールドとしてのマップに関しては言うことなし。見上げた景色に想像を掻き立てられ、モンスターの動きをじっくり観察する楽しみも充実している。
あとモンスターのスケール感が凄くよくなってる感じ!
このゲームのモンスターは全体的にデカいんですけど、デカいやつはよりデカく!って感じで「うおっでっか……」「デカすぎんだろ…」となること請け合い。
バトルでは「味方7人で囲んでボコる」構図になるのでやっぱり…
これぐらいでかくないと平等じゃねえよなあ!!?
またデフォルトでバトルカメラがモンスターが画角におさまるように設定されているので、いわゆる「足と戦っている」状態の画面にならないのがいい。
まあキャラの動きが見えないので結局ズームしちゃうんですが。
◆◆UI面◆◆
まずキャラクター画面、カスタマイズしたスキル・アーツ・装備の保存機能がない。装備品であるアクセサリー画面は選択すると選択欄の一番上に都度戻されるのも若干ストレス。
お気に入り登録すればアクセサリーの量は絞れるのだがそれにしても目的のものを探すのに時間がかかる。
等々「アイテムや選択肢が充実し始めると感じるストレス」があった。
またCPUの後を追いかけるイベントがあるんだが、そのCPUがトロトロ歩くの。「いるか?これ」「そんなリアリティー必要ねぇんだよ!」となったかな。
それ以外のキャラ操作などは快適でありショートカットの編集もできるので問題はなし。
◆◆まとめ◆◆
「何を削り、何を残し、何をゼノブレイドとするか」
拙い身ながら、これを突き詰めこだわり抜いた一作だと、触った感懐としてぜひ伝えたい。
QTEのようなアクションを撤廃したことやOCG、未来視、属性玉等々ゼノブレイド3には引き継がれなかったシステムは多くあり、それが良かったのかどうか正直分からない。
しかしそれでも、今作はゼノブレイドという12年間続いたタイトルの集大成として文句のない面白さである、とアイオニオン最強となった一兵士として締めくくらせてもらいたい。
若い希望の物語とシリーズの集積となった戦闘システム。
シリーズの「らしさ」が詰まった今作をぜひとも体験してほしい。
できることならハードで。
ハードの方がバトル面白いから!絶対!!!
負けたってすぐ再戦できんだから!
大丈夫、安心して死ね!
ユーニ……姉になれ……セナはやるって言ってるぞ!!
というかしょっぱなから混浴するので抜き目的で買ってもいいと思うよ正直ぼかぁ。